近年、社会問題となっている「ゴミ屋敷」
これっていったい何が問題なんでしょうね?ま~見た目は良くないので美観?
でも、自分が所有する敷地内でゴミを山積みしているだけなので
あまり咎める事が出来ない現実はありますね(苦笑い)
ただ、この問題を掘り下げれば掘り下げる程、そうも言ってられない
問題と感じて来ています。
では、どうぞ!
ゴミ屋敷の問題点をテーブルに乗せてみた
まずは、ゴミ屋敷の何が問題か洗い出してみました。
1.美観が損なわれる。ゴミ屋敷があるエリアの価値への影響。
例えばあなたの隣の家がゴミ屋敷だった場合、なんだか落ち着かないな嫌な気持ちになりませんか?
ゴミ屋敷の隣の家ってある意味被害者ですよね。
もし隣がアパートだとどうでしょうか?ゴミ屋敷の隣のアパートに入居したいですか?
私は敬遠しますね(苦笑い)
ゴミ屋敷にお住いの住人にはそれなりの意見がある様ですが、
近隣に住む人には多大なストレスがかかります。
その事が原因で精神的疾患を発症したり、引っ越しを余儀なくされる方もいるくらいです。
この様に、ゴミ屋敷は存在自体が地域に迷惑をかけていると言う問題があります。
2.悪臭・害虫の発生
不衛生な環境なので害虫が発生するのも容易に想像できます。
ゴキブリやハエ、ダニ、蚊、見たこともない虫(苦笑い)
特にハエは侮れません。
ゴキブリよりも菌を媒介する生き物です。寄生虫やウイルスを体の表面にを通じ媒介します。
ボリオウイルス、赤痢菌、サルモネラ、回虫卵等はハエによって媒介される事も多々あります。
最近では、O157や鳥インフルエンザもハエによる感染の研究結果が公表されたりしていますね。
蚊にしても、最近ではデング熱を発症するウイルスの媒体として話題になりました。
どこにでもいるヤブ蚊が危ないのです!
ゴミ屋敷ではこの様な害虫が発生する環境が整っておりこの点でも大変危惧されます。
多くは食品の食べかけで廃棄されて腐ったものや、そのまま放置され腐敗して
悪臭を放つものが多いです。匂いを防ぐ事は容易ではありませんので非常に問題です。
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3.ゴミの倒壊による近隣住人のケガ
家具類や建設資材、または車のタイヤなどを積み重ねてあるゴミ屋敷を目にする事があります。
何かの拍子にこれらの物が崩壊して近隣の通行人にケガをさせるケース。
または、小さな子供が興味本位で積みかなっているゴミの塔によじ登ってケガをするケースも想定されます。(もっともこの場合は子供も悪いですけど・・・ね。)
いづれにしても事故を誘発する環境には変わりないです。
4.火災の心配
自然発火による火災を起こすゴミ屋敷。
自然発火とは人為的に火をつける事がないのに火が起こる現象です。
大量の天かすで自然発火したり、堆肥や木くず、有機物を大量に保存していた場合、発酵により内部の温度が上昇、酸化反応が起こる事で自然発火してしまうケースがありますね。
また、ゴミ屋敷は放火の対象となるケースもあります。
建物火災の3割程度は「放火」による火災と言うデータがあります。
東京消防庁のデータなのですが、2016年上半期の建物火災の件数は1447件でした。
その中で、
・放火・・・・・・440件
・たばこ・・・・・322件
・ガステーブル・・204件
・業務用コンロ・・60件
・電気ストーブ・・56件
となっており、火災の一番の原因が放火であった事になります。
そんな「放火魔」の心理で考えた場合、ゴミ屋敷っどう見えるのでしょうか?
すぐそこに燃えやすいゴミがあるのですよ。
「放火魔」はある種、異常者なので「放火」の衝動が抑えられずにゴミに火をつけてしまう
可能性が増加しますね。
こう言った意味でも、ゴミ屋敷から火災を発生させてしまうリスクがあると言う事になります。
5.不法投棄の誘発
人の心理は身勝手なものです。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」この様な心理を集団心理と言いますね。
要はみんな悪い事をしているので軽微な悪事はイイんじゃね~?みたいな心理です。
一人では躊躇しそうな事も環境がそうであれば自分の中で許容されてしまうと言う大変身勝手な心理なのです。
ゴミ屋敷の場合はどうでしょうか?「あっ!ゴミが一杯あるな~もう1つくらいゴミが増えても大丈夫だろ~誰も分からないだろ~」
この様な心理が働き、ゴミがゴミを誘発して行くのです。
実際に、もともとは少量のゴミだったけど、誰かが勝手にゴミを捨てて行った。
自分で片付けるのも面倒だし、そのままにしておいたらもっとゴミが増えて行った。
この様に語るゴミ屋敷の住人もいるくらいです。
まとめ
ゴミ屋敷について色々と問題点を調べて見ました。
正直、テレビで見る程度のなんだか他人事と言うイメージだったのですが、
まとめを書いている現在では、やはり結構深刻な社会問題と思えています。
隣の住人なんてたまったものでは無いと思いますね(涙)
そこに住まわれている人の権利も大切ですが、近隣の方の
侵されてはならない権利もあると思いますので、自治体や国が取り組む問題と考えます。
ゴミ屋敷の住人は圧倒的に1人暮らしが多いです。
また、パートナーに先立たれた老人がゴミ屋敷の当事者となる事も増えてきました。
少子高齢化の日本では真剣に考えて行かなくてはならない課題の1つです。
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