賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?メリットは?

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賃貸不動産経営管理士と言う資格はご存知ですか?

年々増加する空き家問題。平成25年度の調査では820万戸で5年前に比べると空き家は63万戸増加しています。

そんな中、空き家の管理や賃貸住宅の管理などトラブルも増加傾向にあります。

そもそも不動産管理に関しては特に無資格でも事業を行う事が出来、宅建等の資格は不要でした。

そんな中、国土交通省は平成23年度に「賃貸住宅管理業者登録制度」を設けます。任意の登録制度ですが

賃貸住宅の貸主・借主双方の利益を守る目的の制度が誕生したと言う事です。

賃貸不動産経営管理士の役割

賃貸不動産経営管理士の大きな役割は3つ

1.賃貸住宅管理に関する重要事項説明および記名・押印

賃貸住宅管理業者登録が管理受託を行う際に重要事項説明を行いそこに

有資格者の記名・押印が必要とされています。

 

2.賃貸住宅管理受託に際しての契約書への記名・押印

貸主との管理受託契約が締結される際には契約書を作成して有資格者の記名・押印が必要とされる。

 

3.賃貸住宅管理業者登録に際し有資格者の設置義務

賃貸住宅管理業者に登録するには有資格者の設置義務があり1事業所に1名の有資格者が必要になる。

(管理事務に関して6年以上の実務経験を有するものがいれば有資格者は現状不要。また平成30年6月30日までの間は、実務経験者等の設置について経過措置を設けているため、実務経験者等の設置をせずに登録及び更新を受けることができます。)

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賃貸不動産経営管理士の今後

現時点では国土交通省が制定した賃貸住宅管理業者への登録は任意で登録しなくても住宅管理業務は可能です。

しかし、国としては空き家問題が顕在化して行く中、何らかの規制やルールの整備を厳格化していく流れは止められないと思われます。

そうなれば賃貸不動産経営管理士の存在価値は高まると予想されます。

賃貸不動産経営管理士は「一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会」が運営している民間の資格ですがいづれ国家資格に準じる価値が期待されています。

資格の受験者数や合格率は下記の通りです。

受験者数は増加傾向、合格率は低下傾向。出始めの資格によくみられる傾向ですが、最初は非常に合格率が高いです。ある一定の有資格者を確保すると次第に合格率は低くなるトレンドを辿ります。

賃貸不動産経営管理士に関しても同様に今後は益々合格率が低くなって行くと予想されています。

 

平成25年(2013年)受験者数:3946名 合格者:3386名 合格率:85.8%

平成26年(2014年)受験者数:4188名 合格者:3219名 合格率:76.9%

平成27年(2015年)受験者数:4908名 合格者:2679名 合格率:54.6%

平成28年(2016年)受験者数:13149名 合格者:7350名 合格率:55.9%

平成29年(2017年)受験者数:16624名 合格者:8033名 合格率:48.3

 

まとめ

本日は賃貸不動産経営管理士について記事にしてみました。

実は私も受験しようと思っていて2018年8月21日~22日に行われる講習に参加する予定です。

講習を受けた際の様子などまた改めて記事にしますね。お楽しみに!

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